墓石クリーニングで、特に厄介なのが長年にわたって固着した水垢です。

この写真では水垢をスクレーパーで取っています。
スクレーパーはとても効果的な道具です。墓石クリーニングで開業を目指すならスクレーパーをまず使えるようになりたい所です。
スクレーパーを使えるようになったら次に取り入れたいのが砥石です。
この記事では墓石クリーニングで水垢落としに使う砥石について
そんな水垢除去用の砥石として、現在広く使われているのが、通称「ファイバークリーナー」と呼ばれる緑色の砥石です。

私自身も墓石クリーニングの現場でファイバークリーナーを使用してきましたし、今も墓石クリーニングには欠かせない道具のひとつだと思っています。
一方、実際に長く使っていると、
「ここがもう少しこうだったら使いやすいのに」
と感じる部分があります。
そうした現場での経験をもとに作られたのが、今回ご紹介する「クリーナーブロック」です。

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ファイバークリーナーは、なぜ水垢をよく落とせるのか?
まず、ファイバークリーナーの優れているところから説明します。
ファイバークリーナーの特徴のひとつが、表面に切られた格子状の溝です。
砥石を使って水垢を除去するとき、重要な役割をするのが砥石の”角(エッジ)”です。
この角を水垢に当てながら動かすことで、石材表面に固着した水垢を少しずつ削り取っていきます。
通常の平らな砥石であれば、角になるのは主に砥石の外周部分です。

ところが、ファイバークリーナーには格子状の溝が切られているため、砥石の表面にもたくさんの”角”があります。
この”角の多さ”が、水垢を効率よく除去できる理由のひとつです。
優秀なファイバークリーナーにも弱点がある
水垢除去能力に優れたファイバークリーナーですが、実際の現場で使い続けていると、いくつか気になる点もあります。
① 砥石が減ると溝がなくなる
まず気になるのが、格子状に切られた溝の浅さです。
砥石は使っていけば当然少しずつ減っていきます。
ファイバークリーナーの場合、砥石が減るにつれて表面の溝も浅くなり、やがてなくなってしまいます。
溝がなくなれば、水垢を削るために重要な”角”も少なくなります。
砥石そのものはまだ残っているのに、新品のときのような使い勝手ではなくなってしまうのです。
② 溝に小石を噛み込むことがある
もうひとつ気になるのが、溝の細さです。
墓石クリーニングの現場では、十分に水洗いしたつもりでも、石材表面に細かな砂や小石が残っていることがあります。
それがファイバークリーナーの細い溝に入り込んで噛み込んでしまうことがあります。
その状態に気づかず作業を続けると、噛み込んだ小石を石材表面で引きずってしまいます。
「水垢を落としていたら、噛み込んだ小石で石材に傷をつけてしまった」
そんな経験をされた方もいるのではないでしょうか。
③ 強力だからこそ、傷には注意が必要
そしてもうひとつが、ファイバークリーナー自体の硬さです。
ファイバークリーナーは硬く、頑固な水垢を強力に削り落とすことができます。
これは非常に大きなメリットです。
しかし、その硬さゆえに使い方によっては石材そのものを傷つけてしまうことがあります。
特に注意したいのが黒御影石など、細かな傷が目立ちやすい石材です。
水垢を落とす力が強いということは、それだけ石材への影響にも注意しなければならないということです。
そこで作ったのが「クリーナーブロック」
このクリーナーブロックを開発したのは墓石クリーニングの施工をしている技術者です。
ファイバークリーナーの優れた水垢除去の仕組みを活かしながら、
「もっと石材への傷のリスクを抑えられないか」
「もっと長く溝を活かせないか」
「もっと作業しやすくできないか」
そんな考えから作ったのが、クリーナーブロックです。
クリーナーブロックでは、特に素材の硬さ・溝の幅・溝の深さ・本体サイズにこだわって作られています。
① ファイバークリーナーより柔らかい素材
クリーナーブロックの硬さは、ファイバークリーナーには及びません。
そのため、単純に「水垢を削る力」だけを比較すれば、ファイバークリーナーの方が強力です。
しかし、クリーナーブロックではあえて少し柔らかい特殊ファイバーを採用しています。
硬さを抑えることで、石材そのものに傷をつけるリスクをファイバークリーナーより低くすることが狙いです。
特に黒御影石など傷が目立ちやすい石材では、この違いがメリットになります。
もちろん、クリーナーブロックであれば絶対に傷がつかないということではありません。
石材の種類や状態を確認し、目立たない場所で試してから使用することが大切です。
② 溝幅2mmで小石を噛みにくく
クリーナーブロックの表面にも、ファイバークリーナーと同じ考え方でたくさんの溝を設けています。
ただし、クリーナーブロックでは溝幅を2mmと広くしました。
細かな砂や小石が溝に入り込んでも噛み込みにくくし、小石を引きずることで石材を傷つけてしまうリスクを減らすためです。
施工前に砂や小石を十分に洗い流すことはもちろん必要ですが、道具側でもできるだけリスクを減らす設計にしました。
③ 深さ6mm。減っても「角」が残る
そして、クリーナーブロックの大きな特徴が深さ6mmの深い溝です。
水垢除去で重要なのは、先ほど説明した砥石の「角」です。
そこでクリーナーブロックでは、砥石が減ってきても溝が簡単になくならないよう、しっかりと深さを確保しました。
使い込んで本体が減ってきても溝が残るため、水垢にアプローチする「角」を長く維持することができます。
幅2mm 深さ6mmの溝は施工者目線だからできた特長です。

④ しっかり持てる大判サイズ
もうひとつ、実際の作業で大きな違いを感じるのが本体サイズです。
クリーナーブロックのサイズは、
幅50mm × 長さ120mm × 厚さ20mm
と、一般的なファイバークリーナー(幅25mm×長さ100mm×厚さ20mm)と比べてかなり大きく作られています。
小さなファイバークリーナーは、指先でつまむように持って作業する感覚です。
それに対してクリーナーブロックは、手でしっかり持って作業することができます。
持ちやすいだけでなく、一度に石材へ当てられる面積が大きいため、広い範囲の水垢へ効率よくアプローチできます。
特に彫刻周辺の水垢除去で使いやすい
この大きさのメリットを特に感じるのが、文字などの彫刻部分を縁取るように固着した水垢を除去するときです。
墓石では、文字や家紋などの彫刻に沿うような形で水垢が固着していることがよくあります。
こうした水垢を小さな砥石で少しずつ追いかけて除去するのは、意外と時間のかかる作業です。
クリーナーブロックなら、大きな面を石材に当てながら作業できるため、彫刻周辺に広がった水垢にも効率よくアプローチできます。
実際に使ってみると、このような場所での作業効率の良さはクリーナーブロックの大きなメリットだと感じています。
ファイバークリーナーとクリーナーブロック、どちらが優れている?
ここまで読むと、「ではクリーナーブロックの方がファイバークリーナーより優れているのか?」と思われるかもしれません。
私は、単純にそういうことではないと考えています。
水垢を強力に削る能力では、硬いファイバークリーナーには大きなメリットがあります。
一方、クリーナーブロックは、
- ファイバークリーナーより柔らかく、石材への傷のリスクを抑えられる
- 溝幅2mmで、小石を噛み込みにくい
- 深さ6mmの溝で、使い込んでも「角」が残りやすい
- 大判サイズでしっかり持つことができ、広い面を効率よく作業できる
- 特に文字などの彫刻周辺に固着した水垢を効率よく除去しやすい
といった特徴があります。
つまりクリーナーブロックは、単純に「もっと強力に削る」ことを目指した商品ではありません。
水垢を落とす力だけでなく、石材への傷のリスクと実際の作業効率まで考えて作った水垢除去用の砥石です。
ファイバークリーナーとクリーナーブロック。
それぞれの特徴を理解し、石材や水垢の状態、施工する場所によって使い分けることで、墓石クリーニングの作業はさらにやりやすくなると思います。
クリーナーパッド

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更にこのクリーナーブロックをポリッシャーで使えるクリーナーパッドもあります。ポリッシャーをお持ちの方はコチラも使ってみるとより作業効率は高まるでしょう。


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