墓石クリーニング後にコーティングを行う3つのメリット

 墓石コーティングを行う最適なタイミングは建墓時ですが、既設の墓石をクリーニングした後に墓石コーティングを行うのもまたメリットが大きいです。その理由は

①劣化した墓石は更に劣化しやすくなっているから。
②カビなどの菌の発生を抑えるから。
③艶が復活し、高級感も出るから。

の3つです。それぞれについて説明していきます。

目次

墓石クリーニング後にコーティングした方が良い3つの理由

①劣化した墓石は更に劣化しやすくなっている。

 長年雨水や紫外線にさらされると墓石の表面が荒れています。特に細孔(石にある無数のあな)に酸性雨が浸み込むと石材を溶かして細孔を少し大きくします。
 また、直射日光や冬の寒さの影響で熱伸縮が発生します。その伸縮度合いが雲母(石材を形成する一つ一つの結晶石片)の種類によって違うので雲母の隙間が大きくなることにより細孔が大きくなるというメカニズムもあります。

 細孔に水垢やカビなどが入り込むことは、一方で細孔を塞いで雨水の侵入を防いでいました。クリーニングしてそれらの汚れを取るとキレイになると同時に細孔が大きくなるので実は雨水を吸いやすくなります。
 雨水が浸み込みやすいのは墓石を更に劣化させる要因になります。
 例えば建墓後40年経った墓石に着いた汚れと同程度の汚れが付くのにまた40年かかるかと言えば、もっと早く汚れ、劣化してしまうでしょう。

 大きくなってしまった細孔を埋めるためにコーティングを施工することは、更なる劣化を止めるのに大変有効なのです。

②カビなどの菌の発生を抑えるから

 石材の中のバクテリアの数と、その石材周辺の土の中のバクテリアの数を比較した結果、石材の中のバクテリアの数が100倍以上であったという資料があります。

 雨水を吸い込んでなかなか蒸発しない石材の中はバクテリアが多く存在し、そのバクテリアは水を栄養にカビを発生させます。

 クリーニングでカビを除去したり、殺菌したりしますが、石材の奥にあるバクテリアすべてを除去することは出来ません。上記した通りクリーニングした墓石は水を吸い込みやすくなっているので、墓石内のバクテリアにエサとなる水が届きやすく、つまりはカビが発生しやすいのです。

 私が使用するコーティング剤には抗菌剤が含まれています。この抗菌剤もコーティング剤と共に長寿命である事が特長です。ずっと効果が残る抗菌剤により菌の発生を長期間にわたって抑える効果があります。

③艶が復活し、高級感が出る

 上記①の通り、表面が荒れた墓石は光が乱反射してしまうので、艶が落ちます。

 ガラスコーティングにより光の乱反射を抑えるとまた艶が復活してきます。色も濃くなり高級感が出ます。お客様にも大変喜んで頂けるコーティング効果の1つです。

まとめ

いかがでしたか?
経年劣化した墓石は水を吸いやすくなっているというのは見落としやすいポイントです。
クリーニング後の汚れの再付着が早いとお客様もがっかりしてしまいます。
せっかくクリーニングでキレイになった墓石。
その美しさを出来るだけ長く保つ為に墓石コーティングはオススメです。

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