墓石クリーニングの後に墓石コーティングをするメリット

専門業者による墓石クリーニングで墓石はとてもキレイになりますが、また時間が経てば汚れがついてしまうという悩ましい点があります。そこでおすすめなのが「墓石コーティング」です。本記事では、墓石クリーニング後にコーティングをするメリットや石材コーティングの基礎知識をお伝えします。
また、マイストーンコーティングはどんなところにこだわりを持ってサービスを提供しているかについても記載しました。

目次

墓石クリーニングをして石材が劣化する?

 墓石は故人を偲ぶ大切な場所です。その場所をキレイにする事は心の整理にもつながる。と、お客様には喜んでいただいております。墓石をクリーニングする事は尊い行為ですし本当におススメです。

 しかしながら墓石についていた汚れが石材自体を護っていた。という要素も実はあります。
 例えば、表面が劣化して白くなってしまった黒御影石の水垢を取ると水垢の下は紫外線の影響を受けずに色抜けする前の黒さを保っていたりします。

 また、1度カビが根を張ってしまった石材は、カビを除去した後はそこから水を吸いやすくなり、更に劣化してしまう事もございます。※石材が水を吸うとカビや苔が発生しやすくなります。

石材の汚れや劣化の原因

 石材の汚れや劣化はいくつかに分類できますが、それらは水と紫外線でほぼ説明がつくものです。

カビや苔

石材に含まれた水をエサにカビ菌が繁殖したり、苔の胞子が成長したりします。

サビ

石材には鉄分が含まれます。その鉄分と酸素が水を媒介して反応してサビが発生します。

紫外線劣化

石材は紫外線によっても劣化します。特に黒御影や赤、ピンク系の石材は紫外線に弱い傾向にあります。

墓石コーティングで期待できる効果

水から護る

 カビや苔、サビの発生の原因の大きな要素は水です。それをコーティングによってシャットアウトする事でそれらの発生を大幅に減らすことが可能です。

紫外線から護る

 表面に被膜を作るセラミックコーティングは紫外線に強く、紫外線劣化による石材の白化(色抜け)や変色を防ぎます。

美しい艶の復活

 研磨された石材は色が濃くなります。黒御影石は特にそれがわかりやすく、石塔全体は磨かれて黒く美しく光っていますが、”〇〇家之墓”などと彫られた部分は研磨されていないのでグレーになっています。
 そのコントラストで文字などの彫刻を表現しています。研磨面は表面が平らであればあるほど色ツヤがはっきりします。ですから研磨作業を何段階にも分けて丁寧に仕上げていきます。

 経年劣化した石材は表面が劣化し平らではなくなってきています。従って黒御影石をはじめとした研磨された石材はその輝きが落ちてきます。

 セラミックコーティングは表面に被膜を作り、この平面度を高める効果があります。従って劣化して色の抜けてしまった石材の色ツヤをある程度復活させることが出来ます。

お墓のお掃除が楽になる

 コーティングをしても墓石が汚れなくなるわけではありません。例えばコーティングした石材の上に鳥糞が落ちたら汚れてしまいます。
 コーティングをした石材の上にチリやホコリが乗ったとして、そのホコリにカビや苔が発生する事はあります。

 しかしながらそれらの汚れが石材に染み込んだり、カビや苔が根を張ることが少なくなります。つまり汚れはコーティングの上に乗っているだけなのでカンタンに落とすことが出来ます。

石材コーティングの特長

カーコーティングとの違い

 ボディの上に塗装、更にその上にクリア塗装までされた上に施工するカーコーティングは、艶出しや水弾きがその主な目的です。
 石材には細孔(さいこう)と呼ばれるあながあるのが石材の特長です。細孔に水が染み込む事が上記した汚れや劣化の大きな要因になるので、石材コーテイングの主な目的は細孔を埋めて水をシャットアウトすることです。それにより汚れや劣化を防ぎます。

 カーコーティングはその美しいボディラインが歪むことの無いよう、いかに薄く一定の膜厚でコーティングを塗布できるか?がコーティング施工の重要な要素ですが、石材コーティングでは”いかに多くのコーティング剤を石材に染み込ませるか”がコーティング性能に直結します。
 ごく大まかな比較ですが、お墓の土台部を除いた墓石1基を施工するのに使うコーティング剤の量は、車1台をコーティングするカーコーティング剤で使う量の4~5倍程度になります。

求められる耐久性

 車の品質も進化しているので車も長く乗る事は出来ますが、それでも車は10年程度が一つの買い替えのラインだと思います。墓石はどうでしょう。何十年あるいは100年を超えて受け継がれていくものです。そしてカーポートのような雨や紫外線を防ぐものがあるわけでも無い環境にあります。
 建物の塗装はそれが剥げたら塗りなおせば良いでしょう。車も同様です。しかし天然素材で交換が効かないのが石材です。現在建っている墓石も既に採石できなくなってしまった貴重な石材が多く存在します。

 限りある貴重な天然資源である石材を護る石材コーティングは考え方によってはカーコーティングよりも重要な役割を担っていると言えないでしょうか?

マイストーンコーティングの特長

有機溶剤で薄められていない。

 古い車を思い浮かべてください。

 古い車のヘッドライトってくすんでいたり黄ばんだりしていますよね。

 でもフロントガラスってそうならないと思いませんか?

 ヘッドライトのカバーは樹脂でできています。樹脂は石油が原料の有機物です。それに対してフロントガラス、つまりガラスは無機物です。あなたも”無機コーティング”という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、無機物が劣化しにくいとはそういう事です。

 マイストーンコーティングは無機コーティングですが世の中には無機コーティングは他にもたくさんあります。

 何が違うかというと、無機成分の含有量です。

 ”無機コーティング”と言いながら成分の中に入っている無機成分が10%程度、あとは有機溶剤というコーティングも多いです。でもマイストーンコーティングは成分のほとんど(95%)が無機物。だから圧倒的に耐久力が良いのです。

 世の中のほとんどのコーティング剤の中に有機物がかなりの割合で入っているのは、完全無機に近いコーティング剤はコーティング剤自体が高くなるというコストの問題と、施工が難しくなるという技術的な問題があるからです。

 失敗を含めた多くの施工経験から得たこの高性能コーティング剤を施工する技術を含めてマイストーンコーティングは提供されます。

石種や表面加工に合わせたコーティングの使い分け

 研磨面にはセラミックコーティングを施工すれば色の深みが増し、艶も上がります。
 しかしそのコーティング剤を文字の中に施工してしまうと黒御影石特有の”研磨面は黒、彫刻面はグレー”というコントラストが無くなり、文字の中まで黒くなってしまいます。だからマイストーンコーティング文字の中は表面に被膜を作らないタイプのコーティング剤を使用します。

 吸水率の高い安山岩にいきなりセラミックコートを塗布するとコーティング剤をどんどん吸うのでかなりコストがかかってしまうばかりでなく、必要以上に石材の色が濃くなりすぎます。
 だからその下地となる別のコーティング剤を入れてからセラミックコーティングを施工したりします。

 このように石種や表面加工に合わせて数種類のコーティングを使い分ける墓石コーティング施工者はどのくらいいるでしょうか?
 マイストーンコーティングはこのようなこだわりの施工をしております。

重ね塗り

 石材コーティングは石材の中に水が入らないようにするために”いかに多くのコーティング剤を石材に浸透させるか”が施工のポイントです。それを実現するために、浸透力のとても強いコーティング剤を使用しています。

 1度塗っただけでは表面に膜を作るはずのコーティング剤の成分が石材の中に染み込んでしまいますので、基本的に重ね塗りを実施します。

 有機溶剤を多く含み、粘度が高いコーティング剤は2度塗りをすると膜厚が厚くなりすぎ、剥がれの原因になるので2度塗り厳禁となっていたりします。一度塗りで済ますことが出来れば当然施工は楽ですが、マイストーンコーティングでは不十分な仕上がりになってしまいます。

耐久性について

カーコーティングの寿命はわかりやすいです。

 上の図のように塗装面の上のコーティング層が無くなればそれはコーティングの寿命と言えるでしょう。

 石材コーテイングの場合はどうでしょうか?

 同じように表層部から劣化したとして上の図のようになった状態はコーティングの寿命と言えるでしょうか?

 確かに表面の被膜が無くなったことで紫外線劣化からの保護が出来なかったり、艶が落ちている可能性はありますが、石材の中に水が入るのを防ぎカビや苔、サビの発生を抑止する効果はありそうです。

 下の画像のようにコーティングが劣化していったとします。

 このように劣化するコーティングがあったとして、このコーティングの寿命は何年でしょうか?

 誰も答えられないと思います。理由は”こうなったらコーティングの寿命です”という定義が無いからです。

 仮に定義があったとしてもそれを測定したり検証したりするのはかなり難しいのではないでしょうか?

 それでもお客様からは「どのくらい持つの?」と聞かれます。私が買う側でもそう質問するでしょう。

 その質問に答えられないと受注できない場合もあるかもしれません。だから「10年耐久です」といった数値をメーカーは用意してくれてあります。

 マイストーンコーティングは耐久性が非常に高い成分のコーティング剤を使用しています。それでも表面から徐々に劣化はしてくるでしょう。でも、細孔の中に入り込んだ無機質のコーティング剤が無くなってしまうというところまでの劣化はなかなかしません。

 ”10年耐久”となっていても10年で効果が完全に終わってしまうのではなく、石材の中に水が入るのを防止するコーティングの効果は続くので数十年後の墓石の状態はかなり違ってくるでしょう。

まとめ

 墓石クリーニングで汚れを取ると気持ちも整理できるのでお勧めですが、その後また汚れがついてしまうという問題があります。


 そこでおすすめなのが「墓石コーティング」

 石材の汚れや劣化の原因は水と紫外線。その両方から石材を保護する役割が期待できますし、劣化した石材のツヤを復活させたり、お墓のお掃除が楽になるといったメリットもあります。

 石材のコーテイングはカーコーティングとは違うノウハウが必要です。塗装の上にコーティングをするカーコーティングとは違い石材に多くのコーティングを染み込ませる必要のある石材コーティングはカーコーティングの何倍もコーティング剤を使用する。という事もその一つです。

 マイストーンコーティングはコストも高く、技術力も求められる難しい石材コーティングのノウハウを蓄積し、塗り分けや重ね塗りなど、こだわりの石材コーティングを提供しています。

 コーティングの寿命については定義が無く表現が難しい所ではありますが、仮に10年耐久と謳われたコーティングでももっと長い間石材を守り続ける効果が期待できます。

 クリーニングでせっかくキレイになった墓石を、出来るだけ長く汚れや劣化から保護する”墓石コーティング”を是非ご検討ください。

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