2026年1月30日 11:17
はじめに
ビジネスを始めた、あるいは始めたいと思っているけれど、
世の中にはさまざまなビジネスノウハウがあって、
「どれを取り入れればいいのか分からなくなっている」
そんな状態になっていませんか?
YouTubeでは広告戦略が語られ、
別の動画ではSNS発信やブランディングが重要だと言われる。
本を読めば、仕組み化や組織化が成功の鍵だと書かれています。
しかし、それらを学べば学ぶほど、
「なぜかしっくりこない」と私は感じていました。
その違和感の正体は、
ビジネスノウハウが想定している“規模”と、自分が目指す規模がズレている
からだと結論付けました。
結論
そのビジネスノウハウ、自分のビジネス規模にあっているか判断するの大事。
私が強く伝えたいのは、
ビジネスノウハウは、自分が立っているビジネスの規模に合っていなければ、役に立たないどころか危険
ということです。
ノウハウそのものが悪いわけではありません。
問題は、「誰のためのノウハウなのか」を考えずに取り入れてしまうことです。
理由
ビジネスには「目的がまったく異なる3つのレイヤー」があります
ビッグビジネス
主に上場企業や大企業です。
このレイヤーの目的は、拡大し続けることです。
- 株主への利益還元
- 社員の雇用維持
- 市場シェアの拡大
そのために、資金調達、広告、組織化、仕組み化が重要になります。
世の中に出回っている多くのビジネスノウハウは、このビッグビジネス視点で作られています。
スモールビジネス
中小企業や家族経営の会社です。
このレイヤーの目的は、会社と社員を安定して守ることです。
- 毎月の固定費を払い続ける
- 社員の給料を出す
- 無理のない成長を続ける
ビッグビジネスほどのスピードや規模は求められませんが、
組織として成立させるための考え方が必要になります。
マイクロビジネス
そして、私自身が立っているのがこのレイヤーです。
基本的に一人で完結し、できない部分だけを外注する個人事業主です。
このレイヤーの目的は明確です。
自分と、自分の家族が幸せに暮らせること。
株主もいません。
社員を説得する必要もありません。
銀行に事業計画を説明する場面もほとんどありません。
だからこそ、判断基準も、学ぶべきノウハウも、まったく変わってきます。
マイクロビジネスは何かに取り組もうと思った時、
それで株主が納得するか?を考える必要もないし、
社員を説得する必要もありません。
「この取引先とはあまり仕事がしたくないな」と思った時、
スモールビジネス以上の組織に属するなら会社の利益の為にこの会社のドアを叩いて営業に向かうでしょう。
しかしマイクロビジネスなら他の営業先に向かえばいい。
それが「ココにビジネスチャンスがあるのか?」と普通の人なら思うような会社でも自分がビジネスチャンスを感じたら行けばいいし、
担当営業エリアを気にする必要もありません。
サーファーなら
「今日はイイ波が来ている。海に行きたい、でも午前中は会議だ」
なんてこともありません。
波に乗る事が自分の幸せならそれを優先して良い場面もあるでしょう。
誤解してほしくないこと
会社員という生き方を否定しているわけではありません
ここまで読むと、
「個人事業主が一番良い」と言っているように聞こえるかもしれません。
しかし、私は会社員という生き方を否定する気はまったくありません。
何と言っても毎月安定した収入があるんです。
社会保険の一部が会社負担なんてとても魅力的な制度です。
休んでいても給料が支払われる有給休暇なんて常軌を逸しています。
これは本当に恵まれた仕組みです。
めっちゃうらやましいです。
当たり前ですが、そのメリットを享受する生き方を否定するつもりはありません。
ただし、マインドはまったく違います。
独立してから、会社員の方が語る会社のグチを聞くと、
正直なところ、心の中では強い違和感を覚えるようになりました。
かつての自分も、同じようにグチを言っていたにもかかわらずです。
それだけ、立つ場所が変わると、
物事の見え方も、考え方も変わるのだと思います。
話が横道にそれました。ビジネスのノウハウと規模感についての話に戻します。
私は気づきました。
「世の中のノウハウのほとんどがスモールビジネス以上をターゲットにしてるっぽい」
開業当初は小さく始めて大きく育てるのが基本だとビジネスノウハウに書いてあったとします。
しかしそれは
「初期投資は500万ぐらいまでにしておきましょう」
とか
「従業員はこうして募集しましょう」
と従業員が必要な前提で話がされたりします。
「このビジネスなら300万で開業できますよ」
と言われたら安い気がしてきたりします。
こういうノウハウは確かに普通なのかもしれません。
それらを見ているうちに
「こんなにお金がかかるんだ(*_*)甘く考えていたけどこういうものらしい。独立すると決めたんだから貯金をはたいてやってみよう」
となっていませんか?
私が思うにこれらのノウハウはスモールビジネスでありマイクロビジネスでは無いような気がします。
あなたがもし「年収1000万では足りない。最低でも3000万は目指す」というところをターゲットにしているなら、それくらいの投資が必要でしょう。足りなければ銀行との交渉も必要かもしれません。
しかし、私のように
- 人の(経営者の)価値観ではなく自分の価値観で仕事がしたい。
- 自分の時間の使い方は自分で決めたい。
- 自分の行動がダイレクトに自分の生活ややりがいに繋がる
といったことが魅力で独立開業するのなら、そのやり方が自分の目指すビジネス規模に合っているか考えてみるのも良いと思います。
具体例
マイクロビジネスで本当に重要なのは「革新性」ではありません
私が行っている墓石クリーニングやコーティングは、
知識や技術を磨き上げ、他社がやらないレベルで提供しているという自負はあります。
しかし、それは
「世の中に革命を起こすような革新的技術」ではありません。
昔からある技術を、
現場で試し、失敗し、改良を重ねながら、
ブラッシュアップしてきたものです。
もし、
革新的な技術で世の中を変えたいのであれば、
ベンチャーキャピタルから資金を調達し、
一気にスケールさせるビジネスを選ぶべきでしょう。
しかし、私がやっているのは、そうしたサイズ感のビジネスではありません。
じゃあどういうビジネスノウハウが必要かと言うと
例えば教えてくれる先輩社員がいるわけでは無いから、どうやって技術を高めていけばいいのかを考えたり。
怒ってくれる上司がいない中で自分がさぼらないように目標を明確にするとか、相談者が居ない中でその目標設定を待ちわずにやる方法。といったことが大切になってきます。
私が広告を打たない理由
マイクロビジネスには「集めない」という選択肢があります
私は、墓石クリーニングやコーティングを教えるコンサルティングも行っていますが、
今のところweb広告も雑誌掲載もしていません。
多額の広告費をかければ、
受講生を多く集めることはできるかもしれません。
スモールビジネス以上ならそうして利益を上げていくことは大事でしょう。
しかし、私は個人でやっています。
教えるのは、現役で現場に立っている私自身です。
墓石クリーニングやコーティングの実務も忙しいですし、
EC(ネット物販)事業も並行しています。
多くの応募があってもこなせないのです。
ありがたいことに、
家族が幸せに暮らせるだけの収入は、すでに得られています。
それでも私がこのコンサルティングを続けているのは、
「墓石クリーニングという仕事をもっと世の中に広めたい」
「この仕事で、成功できる人を増やしたい」
その想いがあるからです。
だからこそ、
滞りながらもブログやSNSで地道に情報を発信しています。
この仕事に本気で取り組もうと興味を持って調べてくれる人なら、
大きな広告を打たなくてもそれらの記事にたどり着いてくれるはずです。
その中で考え方や姿勢に共感してくれた
少数でも本気の人に届けばいいと考えています。
まとめ
ノウハウを探す前に「自分はどのレイヤーにいるのか」を考えてください
ビジネスノウハウを学ぶ前に、
まず考えてほしいことがあります。
自分は、どのレイヤーのビジネスを目指しているのか。
あなたが目指しているのは、
「もっと大きくするビジネス」でしょうか。
それとも、
「納得できるサイズで、長く続けられる仕事」でしょうか。
どちらが正しい、という話ではありません。
ただ、その答えによって、
学ぶべきノウハウも、付き合う人も、選ぶ行動も、すべて変わります。
一度立ち止まって、
自分はどのレイヤーのビジネスを生きたいのか。
そんな問いを、ぜひ自分自身に投げかけてみてください。


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